創立百周年!

「ようちえん ひゃくしゅうねんおめでとう!これからも よろしくね!!」礼拝堂に元気な子どもたちの声が響きます。
 
 幼稚園が百歳のお誕生日を迎えるということ、子どもたちはしっかりと理解して、何かお祝いしたいという気持ちで溢れていました。幼稚園に何をしてあげようか・・・。先生と子どもたち、何日も前からご相談。プレゼントをあげる!ケーキでお祝いする!など自分の誕生日を思い出すのかかわいらしい意見も多々ありましたが、“記念礼拝の中でできること”を考えて、『歌をうたう』『おめでとうの言葉を言う』という意見に落ち着き、園歌と 子どもたちが大好きな♪はじめのいっぽ♪を歌い、冒頭のお祝いの言葉(これも子どもたち自身が考えました)を言いました。まっすぐ前を向いて、百周年を機に製作した園章を胸に付けたスモックを着て、誇らしげな子どもたち。「年少から年長までみんなが歌っていて驚いた」「一人一人がとっても愛されていることが伝わってきた」と嬉しいお言葉を参列者からいただきました。
 
 百年の重みに耐えかね、ほんとに無事に終えることができるのだろうかと、正直途方にくれることもありました。でも、おかげで職員同士の結束もますます強まったように思いますし、保護者の方の涙がでるほどのご協力、お心づかいに改めて触れることができ、この幼稚園はなんと恵まれた環境にあるのだろうという思いを強くしました。
 祝賀会も大盛況。ご父兄の方がメンバーでもあるジュビリークワイヤさんのゴスペルも心にしみました。お母さん方手作りの、写真で振り返る「幼稚園百年の歩み」も、昔から変わらぬたたずまいに懐かしさを覚えたり、驚いたり。ずっと変わらずにそこにあることって実はとてもすごいことなんだなあと改めて感じました。
 百年前に会津で2番目の幼稚園として創立されてから、なんと二千人以上の園児が巣立っていきました。いろいろな方が「この創立百周年に居合わせることができるのはある意味奇跡です」と言っておられました。全くその通りだと思います。
 今回の一連の百周年記念事業の根本は、「感謝」でした。この百年を導いてくださった神さま、思いを継承してこられた先生、子どもたちと保護者の方々、支えてくださった地域の方々。みなさんに感謝の思いを伝えたい、そして、この百周年を一緒にお祝いできることに感謝したい。その思いで進めてきました。終わってみて思うこと。聖愛幼稚園らしい、心がほっこりあたたかくなるような創立百周年であったことに、感謝、感謝、感謝。