身しらず柿、さわす。

 

ちょっと小腹がすき始める10時ごろ。「先生!柿食べよう!」とお誘いがかかります。幼稚園にある柿の木はいつもこの季節になると、たわわに実をつけてくれるのです。でも、甘い柿もあれば渋い柿もあったり、甘いと思って食べていても途中で渋くなったりと、ロシアンルーレットのような緊張感があります。渋くてペッと吐き出すこともありますが、それはそれで楽しく「よし!今度こそ!」と挑戦する子どもたちです。その他、裏の秘密の道にはザクロが食べごろ。今年はすごくすっぱいのですが、好きな子は手で抱えてずーっと食べています。ちょっと食べてはペッと種を出し、ちょっと食べてはペッと出し・・・。なんとも一心不乱で他者を寄せ付けないような雰囲気をかもし出しています。その様子がとっても可愛いのです。そうかと思えば「すっぱー!!」といって顔をしかめる子も。甘い、渋い、すっぱい。いろんな味覚を鍛えてくれる幼稚園の秋です。

 そんな、幼稚園の子どもたちに近所の方からビックプレゼント。全国的にも有名な会津身しらず柿を沢山いただいたのです。この柿は渋柿ですがそれを甘くする方法も丁寧に教えていただきました。会津に産まれ会津に育った私ですが、身しらず柿をさわすのは初体験。(この甘くする作業のことを さわす というのです)子どもたちと一緒に挑戦してみました。

 まず、柿のおしりのまわりの茎や葉をきれいに整え、焼酎(子どもたちには“魔法の水”だよとお話しました)にちょっとつけて、新聞紙で密閉したダンボール箱に入れ、二週間待つだけ。これで・・・大丈夫なのかなあ・・・。

 大きなダンボールに入れても、まだうんとあまりました。これはみんなで干し柿にするつもりです。あ〜楽しみ、楽しみ。