楽しい昼下がり

 午前中の雨が嘘のように、午後は暑いくらいに晴れ渡りました。待ってましたとばかりに園庭に飛び出す子どもたち。この幼稚園では、午後の遊び時間におもちゃを出すことはしません。物が無くても、持ち前の想像力と創造力で充分楽しめることを知って欲しいと思っていますし、おもちゃが無いと遊べないなんていう子もいません。今、幼稚園で盛り上がっているのはケイドロ。警察役の子が泥棒を捕まえるというあの鬼ごっこです。もちろん、小さい子も大きい子も一緒に楽しみます。初めは、「鬼やりたい人!」の声かけで鬼が決まりましたが、年少さんだけが鬼になってしまうとなかなか捕まえてもらえないことに気がついた子どもたち。年長さんと年少さんがうまくチームを組むことで、ほどよく捕まえることができ、小さい子も満足と気がついていきました。子どもは遊びの天才とよく言いますが、これは遊びを自ら作り出すということに加え、より楽しく遊ぶためにはどうしたらよいかを瞬時に考えることができる能力のことも言っているのでしょうね。
 

 でも、見ているとほんとに面白い。警察(鬼)になって専用の青い帽子をかぶり、ただ走ることが楽しいといった年少児は、ぎゃはぎゃは笑いながら縦横無尽に走り回り、手に届く位置に泥棒がいても、お構いなし。全くの戦力外だけれど、外野は「○○くん、がんばれー!」とすごい応援です。
 そうかと思えば、鬼ごっこ真っ最中のそのど真ん中で、なぜかリレーごっこを始めた別のグループ。これも小さいクラスと大きいクラスのこどもがペアで始めていました。鬼ごっこチームもリレーチームも慣れたものなのか、少しも危険な様子もなく、うまく場所を譲り合って、しっかり遊びが成立しています。にっこにことリレーバトンをもって、まっすぐ走っていたつくしぐみの女の子と、そのとなりでにっこりその子をみつめながら走っているはとぐみの男の子。ちょっと小さくてどれがどれだか分からない写真になってしまって残念。でも、とってもほほえましい光景でした。