はじめのいっぽ


♪ちいさなとりが うたっているよ ぼくらにあさが おとずれたよと♪
広い体育館。300名近い方たちが作ってくださったまあるい輪の真ん中から、子どもたちの歌声が響き渡りました。毎年この時期、「会津掃除に学ぶ会」が行われます。誰もが躊躇するトイレ掃除を、自ら進んで素手で磨き上げることで多くの気付き・感動を得られると多くの方が参加されている会です。その閉会式で私たち聖愛幼稚園の園児が招かれ、この『はじめの一歩』という歌を歌うということが恒例となりました。毎回お誘いいただき、子どもたちにとっても心に残る思い出となるためありがたくお受けしていますが、その年々の子どもたちの様子によって、負担にならないか、まだ早いのではないかなどと考えてしまうことも正直あります。でも、子どもたちに「こんなお話をいただいたのだけれど・・・。」と相談すると、決まって「やりたい!」「がんばる!」ということになるので、毎回お受けしている次第なのです。
 

 今年も、みんなおおはりきり! 歌が大好きな子どもたちですが、お呼ばれして大勢の方を前に歌うのは、いつもとちょっと違うかもしれない。
お友だちと歌うときは、お心を合わせて、楽しくうたうことが大切だよね。じゃあ、みんなの歌を聞きたいって言ってくれる沢山の人の前で歌うときはどうだろう・・・。

 聞いてくれる人たちにどんなお気持ちになってもらいたいかな?
 「元気な気持ちになってもらいたい!」「優しい気持ち!」「明るい気持ち!」
 そう!みんなの歌にはすごいパワーがあるのよね。聞いてくれる人たちがそんな気持ちになれる魔法の歌声なんだなあ。

 今回の『はじめの一歩』を通して、子どもたちは多くのことに気付き、目標を持ちました。
☆歌が大好きだー!と思って歌えば、自然に楽しく笑顔で元気な声がでる
☆まっすぐ前を向いて歌えば、遠くの人にまでいい声が届く
☆お腹から声を出す(息を沢山吸う)とのどが痛くならずにいい声になる
☆歌詞をまちがえないぞ!(この歌を知らない人が間違えて覚えたら大変だ)
☆みんなで思いっきり楽しんで歌うぞ!
すごいよね。みんな。毎日お歌を歌って、歌うたびに素敵になっていく。先生たちも、毎日わくわく本番が楽しみになってきました。


 さて、本番も子どもたちは心を一つに大成功!!
やりとげた達成感と、沢山褒めていただいて上手に歌えた満足感で輝いていました。「もっと歌いたかったあ!」「アンコールがあればいいのに。」なんて口々に言いながら控え室にもどりました。
会場に向うときとはうってかわって、興奮しておしゃべりする様子に、やっぱり随分緊張していたのねと感じると同時に、そんなに緊張していたのに楽しんで歌ってくれたことに涙が出そうになりました。

みんな、とっても上手だったよ!!ありがとうー!!