はじめまして!クリームです!

 幼稚園に犬がいたら楽しいだろうな…。フワフワした毛を触るだけで、きっと子どもたちは笑顔になるだろうな。暖かくて、息をする度に動くおなかを見て、命ってことを肌で感じてくれるだろうな。犬は口がきけないから自然に何を思っているのか考えようとしてくれるだろうな。犬が喜ぶようにやさしくしてくれるんだろうな。


 そんなことを震災以来、ずっと考えていました。もちろん、私たちの仲間である立教女学院小学校さんで行われている、犬のバディを中心とした「動物介在教育」に感銘を受けたことがきっかけです。震災を経、子どもたちも自覚しない深い部分で不安や怖れを感じ、消化しきれずにいるように感じていました。話してくれれば慰めてあげられる。泣いてくれれば抱きしめてあげられる。でも自分でもわからない部分の不安や怖れは、自分以外の暖かさややさしさに包まれることでしか取り去ることができないのではないでしょうか。バディと接する子どもたちの様子をみて、そういったことを確信するようになりました。

 “神さまのなさることは全て時にかなって美しい”という聖書の言葉があります。時にかなったのでしょうか。とても良いタイミングで、望んでいた犬種・性別・性格(親犬からの遺伝的要素が大きいそうです)の子犬を得ることができました。


 予防接種が残っていますし、まだまだ赤ちゃん子犬なので子どもたちと本格的に遊ぶのはまだまだ先のことだとは思いますが、慣らしもかねて、仮園舎の一室に子犬の部屋をつくり、子どもたちとも初顔合わせをしました。

 保護者の方でもあり、師匠でもあるペットショップのオーナーの方に、ワンちゃん講習会を開いていただき、犬とはどういうものか初めにお勉強しました。

 子どもたちも「かわい〜っ!」を連発。にこにこで撫でてくれました。


 毛色がクリーム色なので、名前は クリーム!! フワフワした毛並に「ほんとうにクリームみたい」と食べちゃいそうな子も。今、生後70日ほどですが、人間に換算すると2歳なんだとか。子どもたちが「じゃあ、つくしぐみさんだね。」と言ってくれました。

 講習会をしてくださった保護者の方、立教女学院小学校の先生に加え、教会の信徒の方で日本でも有名な犬の訓練士の方も協力してくださることになり、とても心強くスタートをきることができました。初めてのことにはいつも問題や困難がつきものですが、“子どもたちのためになるか”をいつも行動指針として、皆様にご理解とご協力をいただきながらすすめていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。