クライミングウォール贈呈式

 立教女学院小学校さんからのプレゼントで、クライミングウォールが幼稚園に設置されました。木造の園舎になじむ木目が美しいクライミングウォール。動物介在教育の先輩、立教女学院小学校のアイドル「バディ」「リンク」「ブレス」「ウィル」のイラストに加え、聖愛幼稚園のアイドル犬「クリーム」も入れてくださいました。校長先生が「このクライミングウォールに描かれたイラストは、立教女学院小学校の4匹と聖愛幼稚園のクリームは、これからもずーっと友だちだよという印です。みんなと小学校のお友だちも、これからもずーっとお友だちだから、どうぞこれからも宜しくお願いします。仲良くしてくださいね。」とおっしゃってくださいました。与えてくださるお立場なのに、仲良くしてくださいと言ってくださるやさしさに、感動と感謝の思いでいっぱいでした。クライミングウォールで遊ぶ度に、5匹の犬たちのかわいらしいイラストを見る度に、私たちにはかけがえのない友人がいて支えてくれているんだということを思いだすでしょう。子どもたちもきっと肌で感じてくれるはずです。

 子どもたちも全員が初トライ。普通の生活で、何かをつかんでよじ登るとか、足と手の位置を考えながら動くとか、手先・足先に神経を集中させるとか、先のことを頭で考えながら動くとかそういったことってなかなかないのですが、クライミングウォールは楽しみながら知らず知らずのうちにそういった体験ができるすぐれものです。子どもたちの目もきらきらでした。これから、人気のスポットになりそうです。

 それから、嬉しかったのはウィルの訪問。倒れて全身麻痺のようになっていたウィル。ブログを子どもたちみんなと見ながら、「ウィルが元気になりますように」とお祈りをしていました。少しずつ歩けるようになっていたことはブログで拝見していましたが、実際にしっぽをふって歩いているウィルを見たときは子どもたちも興奮していました。福島のシェルターからひきとられたウィル。震災後悲しい体験をしたウィル。そして今は東京と福島の架け橋となってくれているウィル。歩けるようになってほんとうに良かったね。立教女学院小学校さんと獣医さんたちの懸命なお働きがあってこそ守られた命だと思います。動物介在保育を目指す幼稚園として、命と向き合うとはどういうことか真剣に考えなければと思いました。いつも道しるべになってくださる存在のあることは本当に幸運なことです。